仕上がりが粗いとつい切り抜きのせいにしがちですが、多くの場合、原因は切り抜きの前後にあります。この違いを押さえておけば、よくある失敗を避けられます。小さく切り抜いた部分を、あとから大きく引き伸ばしてしまうケースです。
画質を落とすのは切り抜きの「あと」
切り抜いても、残った部分のピクセル数は元の画像とまったく同じです。問題が起きるのは、元より小さくなったその部分を、大きな枠に合わせて拡大するときです。必要なピクセル数が足りないため、ここで画質が落ちます。
画質を保って切り抜く手順
- 縮小や圧縮を済ませたコピーではなく、手元でいちばん解像度の高い元画像から始めます。
- ImageToolsの画像の切り抜きツールを開き、ファイルをアップロードします。
- 必要な範囲だけを切り抜きます。あとで大きく使う予定があるなら、切り抜きすぎないようにします。
- 細部の再現を優先するならPNG、ファイルの軽さを優先するなら高画質のJPGで書き出します。
💡 ヒント:バナーや印刷など、最終的に大きく使う予定があるなら、切り抜こうとしている範囲に十分なピクセル数があるかを先に確認しましょう。切り抜きすぎると、あとから選べる用途が狭まります。
画質を本当に左右する要因
| 要因 | 画質への影響 |
|---|---|
| 小さく切り抜き、そのまま使う | なし。元の画質のまま |
| 小さく切り抜き、大きく拡大する | 大きい。はっきり分かるほど甘くなる |
| 編集のたびにJPGで書き出し直す | 中程度。書き出すたびに圧縮が重なる |
切り抜きのせいに見えて、実は違う失敗
- すでに圧縮された画像を切り抜く:切り抜きは元にあるものを保つだけです。元の画質が低ければ、切り抜いた画像も低いままです。
- 切り抜いた範囲を無造作に拡大する:ギザギザの主な原因はこれであって、切り抜きそのものではありません。
- JPGで保存と再編集を繰り返す: JPGは書き出すたびに圧縮がかかり、劣化が少しずつ積み重なります。
画像を切り抜くと必ず画質は下がりますか?
いいえ。切り抜き自体は、残した部分の解像度をそのまま保ちます。画質が落ちるのは、そのあとに切り抜いた部分を大きく引き伸ばしたときです。
切り抜いた画像がギザギザになるのはなぜですか?
小さく切り抜いた部分を、元のピクセル数では支えきれないサイズまで拡大したときに起こります。
切り抜きに向いているファイル形式はどれですか?
PNGは非可逆圧縮を使わないため画質をそのまま保てます。JPGは軽い一方で、編集して書き出すたびにわずかな劣化が積み重なります。
同じ画像を何度も切り抜くと画質に影響しますか?
切り抜き自体は画質を落としませんが、そのつどJPGで保存して開き直すと圧縮が重なり、見て分かるほど劣化することがあります。