サイトの画像がすぐに表示され、しかもくっきり見えて、閲覧の流れを止めない。画像の最適化がもたらすのはまさにこの状態です。ブログでもネットショップでも、企業サイトでも変わりません。

1秒で表示されるサイトは、5秒かかるサイトに比べてコンバージョン率が最大3倍になるとされています。ECサイトであれば、その差はそのまま売上に表れます。ここでは、今使える画像最適化ツールの中から10本を選んで紹介します。

画像を最適化する理由

画像の最適化は、単にファイルを小さくするだけの作業ではありません。その効果はサイトの性能のほぼすべてに及びます。

得られること実際の効果
表示が速くなる直帰率が下がり、閲覧が続きやすくなる
SEOが改善するGoogleは表示の速いページを検索結果で優遇する
スマホでの使い心地が上がる回線が遅い環境でも軽快に表示される
コストが下がる通信量が減り、サーバー費用も抑えられる
成果につながる速いサイトほど購入や申し込みが増える
新しい形式を活かせるWebPとAVIFはJPEGより高い圧縮効率をもつ

💡 ヒント: 表示に3秒以上かかるサイトは、53%を超える利用者が離脱するといわれます。そしてページ全体の容量のうち、平均して半分以上を占めているのが画像です。

圧縮性能の比較

下の表は、実際のJPEGとPNGファイルで各ツールを試した結果です。削減率と、見た目の劣化の度合いをあわせて示しています。

ツールJPEG (KB)JPEG削減率PNG (KB)PNG削減率圧縮方式
TinyPNG88 KB88,6%249 KB81,6%非可逆
ImageOptim72 KB90,9%201 KB85,6%可逆・非可逆
ShortPixel60 KB92,4%189 KB86,5%可逆・非可逆
Kraken.io96 KB87,9%220 KB84,3%非可逆
JPEGmini65 KB94,8% 🏆152 KB89,1%非可逆
WP Smush79 KB90,0%206 KB83,5%可逆・非可逆
Optimizilla116 KB85,0%325 KB76,0%非可逆
Cloudinary総合処理
Imagify84 KB89,4%211 KB82,4%非可逆
Optimole40 KB 🏆91,7%342 KB74,8%可逆・非可逆

おすすめツール10選

1. TinyPNG

無料プラン: 月100枚まで、1ファイル5 MBまで。 有料プラン: 無制限利用は年間39ドルから。

TinyPNGは、PNG・JPEG・WebPの圧縮ツールとして最も広く使われているものの一つです。ドラッグ&ドロップで誰でも扱えるうえ、APIを使えば自動処理にも組み込めます。無料プランでも一度に20枚までまとめて処理でき、不要なメタデータを削除しながら、強めに圧縮しても見た目の画質をしっかり保ちます。WordPressやPhotoshopとの連携にも対応しています。

2. Cloudinary

無料プラン: 月25クレジット。 有料プラン: 月額89ドルから。

Cloudinaryは、開発者や企業向けの総合的なメディア管理プラットフォームです。圧縮だけでなく、画像・動画の加工、世界規模のCDN配信、WebP/AVIFへの自動変換、動的なサイズ変更、AIによる自動トリミングまで備えています。堅牢なメディア基盤が必要な大規模プロジェクトに最適です。

3. ShortPixel

無料プラン: 月100枚まで。 有料プラン: 月額3.99ドルから。

ShortPixelの持ち味は、見た目の劣化を抑えたまま強く圧縮できる点です。JPEG、PNG、GIF、WebP、AVIFに対応し、WordPress用の公式プラグインを使えばアップロード時に自動で最適化され、WebPへの変換も行えます。圧縮レベルは可逆・非可逆・ウルトラの3段階から選べます。

4. ImageOptim

Mac版は無料。API版は有料。

ImageOptimは、MozJPEG、OptiPNG、Zopfliなど複数の圧縮アルゴリズムを組み合わせ、目に見える劣化なしで高い削減率を実現します。EXIF情報や不要なカラープロファイル、隠れたコメントも自動で取り除きます。Mac上で手元の作業を完結させたいデザイナーや開発者に向いています。

5. JPEGmini

有料プラン デスクトップ版の買い切りライセンスは99ドルから。

JPEGminiは高解像度のJPEG写真、とくにプロの撮影データに特化したツールです。独自のアルゴリズムで、目につく劣化を出さずに圧縮します。写真家や制作会社、写真点数の多いECサイトで広く使われています。

6. Kraken.io

無料プラン: 処理容量100 MBまで。 有料プラン: 月額5ドルから。

Kraken.ioはAPIとWeb画面の両方をもつ堅実なサービスで、JPEG、PNG、GIF、SVGに対応します。可逆・非可逆の最適化、自動リサイズ、レスポンシブ用画像の生成が可能です。CI/CDパイプラインやCMSにAPIで組み込みたい開発者によく使われています。

7. WP Smush

無料版はWordPressの公式ディレクトリで配布。Pro版は月額7.50ドルから。

WP SmushはWordPress向けの画像最適化プラグインとして最も人気があり、有効インストール数は100万件を超えます。メディアライブラリへのアップロード時に自動で圧縮し、既存の画像の一括最適化、WebPへの変換、遅延読み込みにも対応します。Pro版ではCDNが加わり、容量の上限もなくなります。

8. Optimizilla

無料、 会員登録は不要です。

Optimizillaは、JPEGとPNGを圧縮できるシンプルな無料オンラインツールです。ダウンロード前に画質を目で確かめながら調整でき、一度に20枚まで扱えます。高度な機能はありませんが、ときどき画像を圧縮したいだけで何もインストールしたくない方には最も手軽な選択肢です。

9. Imagify

無料プラン: 月20 MBまで。 有料プラン: 月額4.99ドルから。

ImagifyはWP Rocketの開発チームによるツールで、WordPressとの相性は抜群です。3段階の圧縮モード、WebPおよび次世代形式への自動変換、一括最適化に対応します。画面がわかりやすく、削減量のレポートも細かいことから、WordPressサイトの運用担当者に人気があります。

10. Optimole

無料プラン: 月間5,000アクセスまで。 有料プラン: 月額22.99ドルから。

Optimoleの特長は、画像の最適化とCDN配信を一体で提供する点です。訪問者の端末と画面解像度に応じて画像のサイズと画質を自動調整し、小さな画面には軽い画像を届けます。遅延読み込み、WebPへの変換、Retinaディスプレイ対応まで、ひとつのサービスにまとまっています。

💡 ヒント: さらに効果を高めたいなら、圧縮する前に画像をWebPへ変換してください。WebPは同じ画質でJPEGより最大30%効率的です。ImageToolsのツールを使えば、ブラウザから離れずに変換できます。

どのツールを選ぶべきか

答えは使い方によって変わります。登録なしでたまに使う程度なら OptimizillaTinyPNG で十分です。WordPressのサイトなら WP SmushImagify が処理を自動化してくれます。負荷が高くCDNも必要な案件では CloudinaryOptimole が基盤ごと引き受けます。プロの写真家に好まれるのは JPEGmini で、大きなファイルでも画質が保たれるためです。

ブラウザでそのまま画像を圧縮

会員登録もインストールも不要。ImageToolsの圧縮ツールなら、見た目の画質を保ったままJPEG・PNG・WebPを数秒で軽くできます。

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よくある質問

無料で使える画像最適化ツールのおすすめは?
TinyPNGとImageOptimがおすすめです。TinyPNGは無料プランで月100枚まで処理でき、ImageOptimはMac用の無料ソフトとして手元での作業に向いています。
画像の最適化はSEOに本当に効果がありますか?
あります。画像が軽くなるとページの表示時間が短くなり、これはGoogleの評価に直接関わる要素です。alt属性や内容がわかるファイル名をつけることもSEOに効きます。
Webでいちばん効率のよい画像形式はどれですか?
多くの場合、画質と圧縮率のバランスが最もよいのはWebPです。AVIFはさらに効率的ですが、ブラウザの対応が限られます。写真にはWebPか最適化したJPEG、透過が必要な図版にはWebPか最適化したPNGを使ってください。
画像を最適化するにはソフトのインストールが必要ですか?
必ずしも必要ありません。TinyPNG、Squoosh、Optimizillaはブラウザ上でそのまま動きます。手元で処理したい場合は、ImageOptim(Mac)やImageToolsの圧縮ツールが手早く、しかも無料です。

参考出典: ioriver.io/blog/image-optimization-tools